2008年08月16日(土) 07時06分

口座に9500万円隠匿容疑 ヤミ金業者3人追送検 福岡県警西日本新聞

 福岡県警は15日までに、福岡市に拠点を置くヤミ金融グループを出資法違反容疑で摘発、その後の捜査で、他人名義の銀行口座に収益金を隠していたとする組織的犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)容疑が固まり、福岡市城南区東油山1丁目、無職杉町憲一容疑者(33)ら3人=いずれも出資法違反罪で起訴=を福岡地検に追送検した。

 また県警は、銀行口座に残っていた約168万円について、組織的犯罪処罰法に基づき起訴前の没収保全命令を福岡地裁に請求、地裁は保全命令を出した。

 ほかに追送検されたのは同市早良区荒江3丁目、無職神田諭(27)と同市西区下山門4丁目、同柿野三郎(33)の2容疑者。

 調べでは、3容疑者は県の貸金業登録を受けずに法定利息を超える高金利で融資を繰り返し、2007年1月‐08年6月に、約600人からの返済金約9510万円を他人名義の銀行口座に隠した疑い。マネーロンダリング(資金洗浄)が目的とみられ、3人は容疑を認めているという。

 県警によると、3人は融資対象者の個人情報を入手する目的で福岡市などに貸金会社を設立。タウンページなどに広告を載せ、融資を申し込んできた人から聞き出していた。会社からは融資をせず、別の出資法違反容疑で摘発された8人が入手した情報を基に携帯電話で勧誘、高金利融資を繰り返していた。計11人は暴走族の仲間。06年11月‐08年5月に、39都府県の約800人に約1億4200万円を貸し付けていたという。

=2008/08/16付 西日本新聞朝刊=